
構造設計あるあるミス集では、図面担当や計算担当がやりがちなミスや、担当者間の認識のずれ、確認不足で生じた失敗などの具体事例をご紹介します!
本記事は、構造図面の初級ミス「条件が合わない過去物件の要領図をそのまま引用した」に関する内容です。
日頃の設計業務でも同じようなミスをしていないか、ぜひ振り返りながらご覧ください。
構造設計あるあるミスの詳細
| ミスNo. | 1 |
| レベル | 構造図面 初級 |
| 構造種別 | ■RC造 □WRC造 □S造 □その他 □共通 |
| 部位 | □柱 □梁 □壁 □基礎 □接合部 ■二次部材 □その他 □共通 |
ミスの内容
設計担当が効率化のために過去物件の要領図を引用するよう指示をしたが、図面担当が精査せずに担当物件と条件が合わない要領図をそのまま使用してしまった。
【伏図】

【誤りのある図面】

【修正後の正しい図面】

原因
新人図面担当の経験不足であることに加え、設計担当の不適切な指示によるコミュニケーションエラーがあった。
改善方法と対策
図面担当へ指示を出す場合は、相手の実力を考慮した依頼を心がけるべきであり、少ない指示でも伝わるだろうという思い込みは止める。
図面担当は、参考物件に使用されている図を引用する際に、要領図・詳細図が担当物件の計画に沿っているか、中身を修正する必要があるか、を確認する。
躯体の形状やレベル関係が担当物件と整合が取れているかを考え、判断が付かないことがあれば計算担当に確認する。
ストラボ小林からの教訓
