「2週間徹夜した」構造設計のツラかった体験!構造設計の悩みをAIで瞬時に解決

こんにちは!現役の構造設計者であり、株式会社ストラボ代表の小林です。

今回のストラボ通信のテーマは「構造設計のツライ体験」についてです。
設計がうまくいかない時や、大きな失敗をした時。当然、落ち込みますよね。皆さんはどうでしょうか。どうやって気持ちを切り替えていますか?

私は、共感してくれる仲間がいると自然と前向きな気持ちになれることが多かったので、ストラボを「孤独な構造設計者をつなぐ存在」にしていきたいと考えているんです。弱音を吐ける人や、自分の弱点を認めてくれる場所があるということは、本当に大切なことなんです。

そこで今回は、皆さんが弱音を吐きやすくなるように、まずは私、小林のツラかった体験を一つお話ししたいと思います。

そんなことってアリ!?小林のツラかった体験談

あれは、まだ私が若かった頃のことです。社内に構造設計部を持つ会社さんからの案件に対応していた時のことでした。

先方の担当者と綿密に打ち合わせを重ね、ついに建築確認申請へと進みました。このまま順調に進みそうだと思っていた休日の昼下がり、突然、先方の会社に呼び出されたんです。

何事かと思い、設計者の仲間と急いで向かいました。そこで告げられたのは「上司のチェックで方針が大きく変わってしまいました」という言葉でした。

詳しい話を聞いてみると、「S造ブレース構造の、柱梁の接合部はノンブラケット工法にしよう」と担当者と決めて進めていたにもかかわらず、審査まで進んだこの段階で先方の上司が「いや、ブラケット工法にすべきだ」と方針を覆したそうです。

当然、担当者とは細部まで方針を詰めて進めていたので、正直「それ、今言う~~?」という気持ちでした。しかし、決まってしまったものはどうにもならず、変更を受け入れるしかありませんでした。
それから2週間は、家にも帰れず、ほぼ毎日徹夜。納期に間に合わせることはできましたが、私のキャリアの中でもかなりツラかった思い出として記憶に残っています。

皆さんは私の体験談を反面教師にして、このような事態にならないように、しっかり自衛しましょうね。

特に、内部に構造設計担当者がいる取引先や、付き合いが浅い会社から依頼があった場合は、事前に過去の参考例を受領し、内容を精査することで、大きな方針の相違は無くせると思います。

構造設計者ならではの「ツラさ」はどこから来るのか?

やりがいや楽しさだけではないのは、どの仕事にも共通することです。では、「構造設計者ならではのツラさ」というのは、どこから来るのでしょうか?

人々を地震から守るという責任の重さに対するプレッシャーは大前提として、構造設計が設計業務の「後ろの工程」であるために生まれるツラさも多いのではないでしょうか。

【施主】
建物を建てたい

【意匠設計】
施主の希望に合わせて形を作る

【構造設計】
その形を地震などの外力に対して骨組みを作る

建築設計は完了までに関わる人が多く、工程は後ろになるほど調整も難しくなります。構造設計より以前の作業で全体工程が圧迫されることも珍しくありません。施主の要望次第で、調整が必要になる度に「なんとか期日までに間に合わせないと!」と無理をしなくてはならない場面が多く発生します。

また、業界構造としては個人事務所や5人以下の小規模事務所が大半を占めるため、困ったときに助けてくれる人がそばにいない環境が多いことも、構造設計者ならではのツラさだと、私は考えています。

直属の上司が一人しかいなかったり、困った時にアドバイスを求めても忙しくて相談に乗ってもらえなかったりする状況であれば、誰でもツライと感じますよね。特に、経験外の事態に直面し、はっきりとした解決策が得られない状況に陥った時、周囲に相談できる人がいないのはかなりの苦痛です。

構造設計者にとって「相談相手がいない」という悩みは、もはや「構造設計者あるある」といってもよいのではないでしょうか。

「ストラボAI」がいつでも質問できる相談相手になります

周りにヘルプを求められない構造設計者の方にぜひ使ってほしいのが「ストラボAI」です。

「ストラボAI」は、AIが建築構造についての質問に回答してくれます。また、他のストラボ利用者や構造設計を熟知した耐震建築家®が、AI回答の補足や役に立つ情報を教えてくれる参加型AIコミュニティです。

まだ生まれたばかりのAIなので、思った回答が得られないということもあると思います。皆さんが使ってくれれば使ってくれるほど、頭がよくなっていきますので、ぜひ育てる気持ちで利用してもらえると嬉しいです。AIが十分な回答を返せなかった場合は、耐震建築家®や私がコメントで補足する対応も考えています。

構造設計者の成長支援プラットフォームであるストラボが、「ストラボAI」という交流機能を持つことで、悩みの解決をサポートし、解決できる高い技術力を持つ構造設計者との繋がりをつくれる状態を目指します。

ストラボへ無料登録するだけで使えますので、ぜひ気軽に使ってみてください。

執筆者

小林 玄彦(こばやし はるひこ)
株式会社ストラボ 代表取締役

さくら構造株式会社の社長室室長として10年間、採用活動や評価制度の構築、組織マネジメントに従事。
オリジナル工法の開発やブランディングにも注力し、創業期から同社の規模拡大に貢献。
2024年に株式会社ストラボを創業し、構造設計者のための成長支援プラットフォーム「ストラボ」をローンチ。
構造設計者の社会的価値を最大化することを使命とし、構造設計業界や組織、そこで働く社員が価値観を共有し、他社との差別化を図ることで、構造設計者の価値を誇りをもって伝えられるようサポートしている。

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