こんにちは!現役の構造設計者であり、株式会社ストラボ代表の小林です。
今回のストラボ通信のテーマは、多くのエンジニアが関心を持つ「構造設計者の独立」についてです。
これから独立をしようと考えている人や、独立したけど継続的な受注をとるのが難しいと感じている人の参考になる情報をお伝えします。また、営業が苦手という人こそ使ってほしい「ストラボpartner」の活用メリットについてもお話しします。
低コストで開業可能!構造設計者は独立しやすい職種
構造設計という仕事の魅力の一つに、独立のしやすさがあります。私が独立しやすいと思う理由は、次のとおりです。
- 資格のハードルが他の士業に比べれば低い
- 最低限のパソコンとソフトの導入コストがあれば開業できる
- 固定客をつかむことができれば食うに困らない
一級建築士や構造設計一級建築士の資格取得は、決して容易ではありません。ですが、司法書士や税理士のような他の士業に比べれば、実務の延長線上で取得を目指せる分、ハードルは低いと言えます。
また、構造設計は依頼のリピート率が非常に高い職種なので、固定客がつけば食べていく分には困りません。現状、業界全体が深刻な人手不足であり、上の世代がどんどん引退していくことが予想される今、これは大きなチャンスだと私は見ています。
これを「勢いがない職種」と見るか、「狙い目」だと見るかは、あなた次第です。
独立のメリット・デメリットとは?
独立しやすいとはいえ、独立という選択肢に「サラリーマンの安定を捨てるほどのメリット」があるのか、気になりますよね。
私が考える独立のメリット・デメリットを整理しました。
<メリット>
・働く時間・環境を自分で選べる
仕事道具さえあればいつでも、どこでも仕事ができます。
・ある程度年収レベルをクリアしやすい
設計料がそのまま売上になるため、直接経費が少なく、会社員時代と同じだけ働けば手残りは増えます。
・仕事のえり好みができる
基盤さえ作れば、単価の低い仕事や割に合わない仕事を請けないという選択肢が持てます。
<デメリット>
・「仕事の波」があり、見通しを立てるのが難しい
リーマンショック級の不況や、特定の取引先の業績悪化によって、ピタッと依頼が止まるリスクがあります。特に小規模事務所であれば取引先が少ないため、取引先企業の業績が悪いと、世の中の景気とは関係なく仕事が減っていくことがあります。
また、これはデメリットではないのですが、独立するということは、営業や経理も全て自分でやらなくてはならなくなるということです。そのため、設計以外の部分に時間をとられる、という悩みはよく聞きます。
特に「営業」に苦戦する人をかなり多く見てきました。
構造設計者には、自分を売り込むのが苦手という人がかなり多いと感じています。高い技術力があるのに、営業が下手で受注単価を上げられず安い仕事ばかり請け負っている。
そんな人をたくさん見てきて、私は「『優秀なエンジニアが設計に専念でき、適正な報酬で次々に仕事が舞い込む仕組み』があればいいのに」と考えました。
それを形にしたのが「ストラボpartner」です。
独立したての人こそ「ストラボpartner」使ってほしい理由
「ストラボpartner」は、人手不足を解消したい企業と構造設計者のためのジョブマッチングサービスです。仕事を発注したいクライアントは素早いマッチングにより構造設計の人材不足や「仕事の波」問題を解消でき、仕事を受注したいエンジニアは安定した収入を得ることができます。
独立した構造設計者が「ストラボpartner」を使う利点のひとつが、営業にかかる工数をすべて設計に転化できることです。
エンジニアにも得意不得意はあると思いますが、会社員時代に、設計料を含むシビアな価格折衝を日常的に行ってきたエンジニアは、少ないはずです。
「ストラボpartner」を活用することで、得意な構造種別や技術力、実績を踏まえた案件の紹介を継続的に受けられるため、独立直後の不安定な時期から売上の見通しを立てることができます。
リピート発注してもらうために気を付けるべきことは?
独立後の案件獲得に悩んでいる人たちへ、ヒントを一つ送ります。
最初の仕事をきっかけに2件、3件と次の仕事を発注してもらうには、相手に「また仕事を一緒にしたい」と思わせることが必要です。
同業他社との差別化において、フリーランスや、小規模かつ創業年数の浅い構造設計事務所が選んでもらうために誰もが実践できること。それが「人」の力です。
どれほど設計内容が良くても、コミュニケーションに難があれば次の依頼にはつながりません。
- 依頼者の目線に立ってヒアリングする
- 相手が納得できる提案・設計を行う
簡単なようですが、これをできる人は案外少ないため、非常に重宝されます。営業力で指名を勝ち取るには経験が必要ですが、コミュニケーションは「心がけ」ひとつです。
メールの書き方、質問の言い方。その小さな差が、プロとしての信頼の差になります。受注が続かないと悩んでいる方は、これまでの顧客とのやり取りを一度客観的に振り返ってみてください。
今後も「ストラボ通信」では、構造設計者の現状分析や特有の悩みなど、構造設計に関する様々な情報を発信していきます。またお会いしましょう!
執筆者

小林 玄彦(こばやし はるひこ)
株式会社ストラボ 代表取締役
オリジナル工法の開発やブランディングにも注力し、創業期から同社の規模拡大に貢献。
2024年に株式会社ストラボを創業し、構造設計者のための成長支援プラットフォーム「ストラボ」をローンチ。
構造設計者の社会的価値を最大化することを使命とし、構造設計業界や組織、そこで働く社員が価値観を共有し、他社との差別化を図ることで、構造設計者の価値を誇りをもって伝えられるようサポートしている。
