こんにちは!現役の構造設計者であり、株式会社ストラボ代表の小林です。
今回のストラボ通信のテーマは、「構造設計者の転職」についてです。
皆さん、面接は得意ですか?得意だという人の方が少ないかもしれませんね。
本日は、私が多くの中途採用に携わってきた経験から、実力を正しく伝えるためのポイント、そして面接官が皆さんの何を見ているのかについてお伝えします。
構造設計者の不幸な転職パターンとは?
構造設計者の転職動機の多くは「今の職場では希望が叶わないから、環境を変えたい」というものです。
年収や仕事内容など希望はさまざまですが、特に小規模な構造設計事務所では待遇を劇的に改善していくのが難しいケースも多い。だからこそ、学べることを学んだら新天地を求めて転職する。これは建築設計業界においてごく自然な流れです。
しかし、転職には成功もあれば失敗もあります。私が最も不幸な転職だと思っているのが「求められるスキルの不一致」です。
これは採用する企業にとっても、転職する本人にとっても大きな痛手となります。
中途採用の面接では、必ず「どんな建物の設計ができるか」を確認されます。ですが、この「できる」という基準は、実は人によって驚くほど曖昧です。
- 設計の一部を補助しただけで「できる」と自己判断する人
- 一人でやりきった経験があっても、納得のいく設計ができなかったために「できない」と過小評価する人
こうした認識のズレによって、入社後に実力を発揮できず、結果として短期間で離職してしまうケースが多々あります。運よく実力以上の事務所に入れたとしても、背伸びをした状態の転職は長くは続きません。
苦労は武器になる!面接官はスキルをこうやってチェックする
企業側からすれば、転職希望者の「できます」という言葉は、そのまま鵜呑みにすることはできません。では、面接官は一体どうやって本当の実力を判断しているのでしょうか。
私の場合は、面接の際に必ず「設計業務で苦労した話」を聞き出すようにしています。
なぜなら、苦労話にはその人の「仕事への向き合い方」と「技術力」が如実に現れるからです。 ピンチから逃げずに試行錯誤した人なら、具体的な技術的アプローチを語れるはずです。たとえその結果が失敗だったとしても、そこから何を学び、次にどう活かしたかを語れる「再現性」が高い人は、入社後の活躍を具体的にイメージさせてくれます。
過去の苦労やピンチは、未来の自分を助ける武器になる。どんな泥臭い仕事も無駄にはなりません。
もし面接で苦労話を聞かれたら、面接官が知りたいのは「苦労した事実」そのものではなく、「その過程での思考と自身の成長」であることを理解して答えるようにしましょう。
ストラボnaviは構造設計スキルを「見える化」して転職をサポート
今回は、面接で実力を伝えるコツをお話ししましたが、限られた時間内で自分のポテンシャルをすべて伝えきるのは非常に難しいです。
構造設計の本質的な実力とは関係のない「面接のテクニック」だけで採否が分かれてしまうのは、求人側・求職側双方にとって大きな損失です。
そこで、構造設計者に特化した就職・転職エージェント「ストラボnavi」では、構造設計のスキルを可視化するシステムを考案しました。
あなたの実績をヒアリング・分析し、得意な構造種別や対応可能な延床面積などの情報から市場価値を「見える化」。客観的なデータとして企業へ提示することで、ミスマッチのない転職を実現します。
また、実績を踏まえたあなたの「適正年収の目安」も算出しています。今はまだ具体的に転職を考えていない方も、自分の市場価値を客観的に把握する手段として、ぜひ利用登録をしてみてください。
今後も「ストラボ通信」では、構造設計者の現状分析や特有の悩みなど、構造設計に関する様々な情報を発信していきます。またお会いしましょう!
執筆者

小林 玄彦(こばやし はるひこ)
株式会社ストラボ 代表取締役
オリジナル工法の開発やブランディングにも注力し、創業期から同社の規模拡大に貢献。
2024年に株式会社ストラボを創業し、構造設計者のための成長支援プラットフォーム「ストラボ」をローンチ。
構造設計者の社会的価値を最大化することを使命とし、構造設計業界や組織、そこで働く社員が価値観を共有し、他社との差別化を図ることで、構造設計者の価値を誇りをもって伝えられるようサポートしている。